日本のサラリーマンは一般的に新卒で配属された職種のまま、会社員人生を進めていく場合が多いと思います。でもこの仕事自分には合ってないんじゃないか、他のことがしたいと思うこともあるはず。今回は、一番就労人口が多いと思われる「営業マン」のキャリアチェンジの実例をご紹介したいと思います。
目次
営業からの転職は可能!
営業職としてかなり幅広い業界と関わり、多くの人と会ってきました。交換した名刺は10年で3000枚以上。さらに、私自身も転職を経験しています。私が見てきた各業界のウラ側オモテ側を「生の経験」としてご紹介します。
現在営業職をしていて、営業以外の職種に転職したいと思ったとき、確かに営業以外の経験がある人に比べれば確かに難易度は上がります。しかし、別にだからといって諦める必要はありません。私のまわりにいる人で営業から違う職種に転職した例をシェアしてみたいと思います。
営業からの転職 4パターン
- 現在の職務内容と少しでも関係のある職種に移る
- 経験はないが、希望する異職種に関係する資格取得をする。あるいは、業務外でその経験を積んでアピールする。
- 全く未経験でも、やる気とポテンシャルで採用される(20代後半まで)
- 一旦仕事をやめて、職種転換の為に学び直して異業種に転職する
具体的な営業からの転職方法(実例有り)
それでは深堀して見ていきましょう。
パターン1 現在の職務内容と少しでも関係のある職種に移る
具体例 私の取引先の資材調達の担当者
中堅専門商社営業→大手建設会社資材調達
年齢 30代後半
彼はもともと産業機械を取り扱う中堅専門商社の営業マンでした。中堅専門商社は、自分で売るものを自分でメーカーから仕入れます。営業マンではあるものの、「モノを買う」ということをしていたわけです。いわゆる、バイヤーとしての経験はありませんでしたが、営業マンとして活動する中での付随業務の経験をきっかけに転職に成功しました。年収は聞いてませんが、会社の格を考えるに年収は大幅に上がったものと思われます。
パターン2 経験はないが、希望する異職種に関係する資格取得をする。あるいは、業務外でその経験を積んでアピールする。
具体例 私の以前の会社の仲間
食品卸商社の営業マン→経理職
年齢 30代前半
彼も元々新卒で食品を小売業者に卸す商社に入り、営業マンを5年ほどしていました。私も経験があるんですが小売業者への営業って土日関係なく電話が鳴り止まなく、正直お客さんの質があまり良くないので独特の辛さがあります。彼は会社を続けながら約一年かけて簿記2級を取得し、転職エージェントを利用して中堅のITシステムインテグレータの経理職に転職しました。営業時代より最初の年収は下がったようですが、彼はスペシャリスト思考だったので仕事内容には満足しているようです。
パターン3 全くの未経験でも、やる気とポテンシャルで採用される
具体例 フードケータリング会社→中堅投資会社
年齢 30歳
彼は私の友人です。企業や老人ホームなどに社員食堂のサービスを提供するフードケータリング会社で新卒から5年ほど働いていました。その会社では実際に社員食堂で働いたり、最後には企業に対して、社員食堂の導入を提案する営業マンでした。100時間を超える残業が何ヶ月も続いたことで会社に嫌気がさして退社。転職エージェントを通じて投資会社を紹介されました。
フードケータリング会社と投資会社。全く関係の無いように思えますが、実はその投資会社の社長は、以前から新たな投資先として飲食ビジネスに興味が有り、経験者を求めていました。飲食業界の経験者であれば、投資対象とするかどうかの判断において数字だけではなく細かな部分まで調査することが出来ます。オペレーションがしっかりしているか、食品の管理体制が整っているか、魅力的なメニューを開発しているか、など、投資会社で働いた経験はなくとも、飲食現場を知っている事と、営業経験で培ったアピールのスキルで転職を成功させました。年収も1.6倍にアップしたとのこと。大成功ですね。
パターン4 一旦仕事をやめて、職種転換の為に学び直して異業種に転職する
具体例 繊維メーカー営業マン→大手重電メーカー品質管理フィールドエンジニア
年齢 27歳前後
彼は仕事を通じて出会った取引先フィールドエンジニアでした。もともとは繊維メーカーで営業マンをしていたものの、退職。その後電気関係の資格(すいません、名前は忘れてしまいました)を取り、派遣社員として文系出身で未経験ながらフィールドエンジニアになりました。その後三年ほど派遣社員として働きながら職場で信頼と実務経験を積み、その会社で正社員として採用されました。やはり文系出身ということもあり、製品の検証などの長年の経験が必要な業務は担当していませんが、現場に出向いての交換作業や人員派遣の担当をしています。
営業からの転職 転職エージェントの活用は必須
営業の仕事を続けながら転職を目指す方も、一旦辞めて力を貯めてから転職する方も、一人で黙々と活動するのはあまりオススメできません。なぜなら、営業以外の職種で、未経験可の求人数が少ないから。
私も転職の時に利用しましたが、転職エージェントには事前に登録しておきましょう。通常ネットでオープンになっている求人は全体の1割ですが、転職エージェントに登録すれば残り9割の情報にアクセスできます。営業からのキャリアチェンジを希望している人には必須と言えます。
DODA
- 10万件以上の求人数
- 転職者満足度No.1
- 履歴書添削、面接のサポート
- 面接日程の調整、年収交渉までしてもらえる(実際に私も利用したことがあります)
マイナビエージェント
- 大手求人サイトのマイナビが運営
- DODAと比べると求人数は及ばないものの、その分一人一人に対する親身さで対応面の評判が良い(実際に私も利用したことがあります)
- 特に、問い合わせにスピーディに対応してくれる。
- 履歴書添削、面接のサポート
- 面接日程の調整、年収交渉までしてもらえる
営業からの転職は可能。ただししっかり事前準備を
キャリアチェンジを目指して転職するならもちろん出来る限り早いほうがいいです。その為には事前の情報収集と早めの行動が大切。早く求人情報を手に入れれば、早く行動を起こすことが出きます。早く行動を起こせば、面接で落ちた時のリカバリーも早く出来て軌道修正も早く出来ます。では!