不動産販売会社でも営業インセンティブの割合が高く、稼ぎたい人に人気の職業「投資用不動産の営業職」。先日私自身が投資用不動産の営業を受けて説明を聞いてきました。この職業はどんな職業なのか?実際の営業マンからの情報をシェアしたいと思います。
目次
投資用不動産会社とは?
投資用不動産の会社は、すごく簡単に言うとマンションを作って部屋単位で個人に売る会社です。なぜ「投資用なのか」というと、このマンションを買った人は自分で住む事はほとんど無く、他の人に貸して家賃収入を得るからです。提案する不動産のメインは、都市圏のワンルームマンション。不動産会社の営業マンによると、都市圏で単身者用のワンルームマンションは空室のリスクが低く、値崩れがしにくいようです。
「いい投資商品があるんですが買いませんか?」といったノリですね。
投資用不動産会社の営業マンの仕事
営業マンの仕事はシンプルで、この会社が作ったマンションを一般人に売ることです。ここで普通のマンション営業の仕事との違いがあります。
普通のマンション営業
お客さんがマンションを気に入るように、マンションそのものの素晴らしさや、そこに住むことで得られるライフスタイルを売り込む
投資用不動産の営業
商品そのものの価値はもちろん、ですがそれよりも「このマンションを買えば儲かる」と言う事が重要です。金額はピンキリですが1000万〜2000万くらいが相場です。
投資用不動産販売会社での営業の流れ
ざっくりですが、営業活動の流れは以下になります。
テレアポで個人客(主にサラリーマン)に営業
↓
アポイントが取れたら実際に会ってマンションを提案
↓
商談を複数回重ね、契約。
テレアポで個人客(主にサラリーマン)に営業
おそらくこの仕事で一番キツイのがここです。私が営業を受けたのも会社の電話にかかってきたのがきっかけです。。名簿をもとに(どこから入手しているのかははぐらかされました)普通に一般企業に電話をかけて、ターゲットの個人を呼び出してアポイントを取り付けます。私が会った営業マンによると、アポイントが取れるのはぶっちゃけ100人いたら2〜3人くらいみたいです。ですから、この時点では売り込みをかけるのではなく、「不動産投資などの副業に興味がある人」を選別する段階です。特に大企業のサラリーマンは意識が高い人が多く、潜在副業意欲があり、銀行からの借り入れもスムーズにいくのでねらい目なんだとか。もう終身雇用制は崩壊し、サラリーマンの副業意欲ば高まっていますので追い風が吹いていると言えます。
アポイントが取れたら実際に会ってマンションを提案
テレアポが成功したら実際に会うことになります。場所は不動産会社のオフィスか、場合によってはカフェなどの外で会うこともあります。私は会社の近くまで来てもらいました。ここでは、お客さんが抱えている将来に対する不安を煽りつつ営業します。「年金は崩壊し、給料は上がらないしいつリストラされるかわからない。年金の代わりに副収入を得ませんか?副業しないと将来の安定は手に入りませんよ」と売り込みをかけるわけです。アポイントが取れた時点ですでに興味はあるわけですから、ここではだいたい5人のうち1〜2人の割合で成約まで持っていけるとの事。
商談を複数回重ね、契約。
仮契約が完了すると最後の関門があります。それはお客さんの融資。お客さんはだいたいサラリーマンなので、現金一括払いで購入することはできません。銀行から借り入れをして投資用不動産を購入します。この際に銀行の融資が通れば本契約になります。借金がたくさんある人や、過去に債務不履行に陥った人は審査に通らず、せっかくの商談が無駄になってしまうことも、、、。ただ、普通のサラリーマンであれば大体審査は通ります。そんなに心配する必要はないとのこと。特に大企業のサラリーマンで勤続年数が10年を超えている人は融資に通りやすく、持ち家がありつつも2~3件投資用不動産を持っている人もいるんだとか。
仕事はキツイ?
営業職の中でもやはり根気が特に必要になる仕事でしょう。特に最初のテレアポの段階で心折れる人が多いようですが、逆に言うと人に断られる事を何とも思わない人にはかなり向いている職業とも言えます。私が会った営業なのは特に体育会系でノリが良いという訳ではなく、どちらかというと色白でインドア系の人でした。外出の時間も多いですし長時間労働に陥ることもあまりないでしょう。
インセンティブがあるので給料は高い
この仕事の最大のメリットは給料です。売ったら売った分だけ給料に跳ね返ってきます。インセンティブはその会社によりますが、ワンルームマンションで1000~2000万の物件を売ってで大体10~20万円ほどとのこと。年収2000万を超える人もいます。稼ぎたい人にはもってこいの職業ですね。
投資用不動産会社の営業になるには?
とくに特別なスキルが必要な職種ではないです。ですが営業経験や、接客の経験など何かしら仕事でお客さんと対面した経験があると採用されやすいでしょう。将来的には宅地建物取引主任者という資格が必要になりますが、会社に入ってからでも勉強して取得することが出来ます。
投資用不動産の営業の応募は転職エージェントから
投資用不動産の営業職は、会社によってはブラック企業も紛れ込んでいるので、事前の情報収集が本当に大切です。
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